昔、といってもう30年前の話だけれど、一緒に仕事をした仲間の中で昨年から海外に出ている同僚が帰ってきているというので吞んだ。呑んだといっても今は大した量を呑めやしない。昔だったら「え〜っもう帰るのぉ〜！？」といっただろうに、今じゃ、唯々諾々とお開きはお開きだ。
早めに家を出て新しくできた床屋を冷やかして、本屋に寄ってとやっていたら、丁度良い時間になったからいってみると、もう皆さんおられる。しかも、ビールなんか呑んじゃっている。あれ？ひょっとして時間を間違えたかなぁと思ったけれど、そうでもない。皆さんお早いのだ。
昔話に花が咲くのだけれど、私はとっくに戦線離脱してしまったので、私が離脱したあとにみんながどんなことになったのかを聞いていると、それが意外な話ばかりで、血湧き肉躍る。今日みたいに寒い日にはこういう酒は旨い。それにしても時間は怖い。みんなどんどん老けていく。時間を追い抜いておかないと、直ぐにおいて行かれちゃうな。
