ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

間際にならないとやらない

 毎晩寝るときに、私は暗い中で、掛けている毛布を足でどうにかならし、そして、短い方の蒲団の縁を確認して被る。時々長い方と間違える。すると寝ているうちに足がすーすーして、どうにも収まらなくて、またがばっと上半身を起こしてやり直す。下手をするとなかなか寝付かれない。
 連れあいを見ていると朝起きたときに上掛けをキチンと三つ折りにたたんで足下に積み重ねている。だから寝るときもそれをするすると引き出してきて、スムースに寝ている。
 これが私と連れあいのそれぞれの人生の過ごし方を象徴している。私は何でもかんでも間際にならないとやらないので、必要なものが見つからなくて、バタバタし、付け焼き刃のようなものしか生み出すことができなくて、いつもいつも不完全に終わってしまう。あっちは常にデッドエンドから逆算して、準備するものを準備し、途中のチェックポイントを設定していて、そこで確認しながら時間の経過を図っている。
 だから、あっちはきっと長生きするし、私はバタバタになってあれもこれもとっちらかしたまま死へ旅立つということになる。私の方が遙かに無責任で、こういう奴がゴミ屋敷に暮らすことになってしまうので、早死にした方が周囲に迷惑をかけずにすむ。