昨日のこと、プールに歩いて行くのには概ね20分近くかかるのだけれど、いつもの真っ直ぐ行って右折して真っ直ぐ行って到着という経路に飽きてしまったので、途中から適当なところで曲がった。このあたりは基本的には四角に道路が走っているから、どんなところを曲がったって、90°にしか曲がらないから、迷うことがない。だから適当なところを適当に曲がってもなんの不安もない。これが便利なところだけれど、つまらないところでもある。
突然建物が潰されていても、前がなんだったか思い出せないということは良くあるけれど、昨日もまたそんなところに遭遇した。ところが普通と違っているのは、そこをどこかの不動産屋が買ったらしくて、戸建ての住宅を建て売りにしますよとビラが貼ってある。やたらと貼ってある。4180万円だと書いてある。普通の売り方と違うのは、そこに若い男の人が立っていて、手にビラを持っていて通りかかる人に、声を掛けている。
「さぁ、如何でしょう！一戸建て、土地付きで、僅か4180万円でございます！」と張り切った声を掛けている。八百屋の店先で、「ご利用！ご利用！いらっしゃい！」てんじゃないんだよ。彼は家を売っているのである。こんな光景を初めて見たけれど、カメラを構える勇気はなかったなぁ。
それにしても、彼はどうして私にはビラをくれなかったのだろうか。その値段なら二軒ばかり買おうと思っていたというのに。
クロネコに宅急便を頼んだら、袋だけで140円払う。バスで届けに行った方が安かったな。
