ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

帰国

 朝一番で温泉に入る。昨日ここ二年に2回、一週間ずつ、20年間にわたって通い続けているという日本人の方に遭遇し、ゲッレールト温泉のレイアウトを教えて戴いたので、今日はその実践も兼ねている。
 帰国のために空港へ。考えてみたらブダペシュトの空港というのはこれまで行ったことがなくて、今回が初めてなのだ。結構な距離をタクシーで走る。勿論ここでも乗り合いがあるはずなんだけれど、そこまで調べる余裕がなくて、今回はとにかくタクシーにした。料金が6,500フォリントというのでびっくりするところだけれど、日本円にすると2,800円くらい。KLMの機内は米国人のお年寄りツアーがマジョリティーを構成していた。
 アムステルダムで乗り継ぐ。なんと東京行きのゲートは「E-24」という盲腸のように飛びだしたターミナルのうちの一番端っこだった。到着したゲート(多分Bの何番かだったと思う)からは14-5分かかると書いてある。途中で出国手続きをする。「All Pasport」と書いたところに並んでいると、隣の「European Pasport」と書かれたゲートが開く。アメリカ人の高齢カップルが自分達はそれに該当しないと判っているクセに誰も人が待っていないからと、そこにやってきて並ぶ。そういうアメリカ人の考え("どうにかなるだろう、ならないわけがない")が日頃のアメリカ人に対する反発を呼んでいるのが彼等には理解できていない。そして、それを持ってきた連中を目の前にして、「いやいや」と首を振りながら、結局はこれを受け入れてパスポートに判子をついているオランダ人の官憲が彼等を増長させる。
 早めにゲート近くの椅子に座ってラップトップを開き、アクセスする。ここもただでつなぐことができる。とうとうMBA11"の電源が尽きる。どこかに電源があるのかも知れないけれど、気がついたら充電器をトランクに入れっぱなしで充電できない。
 そこから10時間40分の飛行時間。ボーイングの747-800である。這々の体でわが家に帰着。眠くて堪えられない。
 事前のネットチェックインでKLMのサイトに繋げてみると、ひとり7,800円だったかを払うとトイレの横の非常口の座席に座ることができるという。なんでこの座席がエクストラで売られるかというと非常口の分足下が広いからである。かつてはこの席が別段エクストラでなんぞ売られていなくて、ラッキーな奴がここに座っていたのではないだろうか。私も座った経験があったような気がする。
 ここに座っていて便利なのは、私のような短足爺にとってもそうなのだけれど、もちろん足下が充分伸ばせるということである。デメリットはトイレの横なので、四六時中人びとがやってきては列を作ってたむろっているということだ。その上、この座席に座るためにエクストラの金を払う必要がある、ということを知っている人はそれほどいないから、「こいつら、何を偉そうに足を伸ばしていやがるんだ!?」という目線を浴びることでもある。
 このフライトのエコノミー座席は90%以上が日本人だけれど、わが同胞ながら日本人の人たちは人の足に当たったり、人のモニターに当たったとしても、「失礼!」のひと言があるわけでもないから、やられっぱなしであることが辛い。
 それにしても7時間の汽車の旅よりも、やっぱり10時間超の飛行機の旅は疲れ果てる。