滝沢村の焼却施設で燃やしてきたのは医学用の放射性廃棄物だったから半減期が短いし、フィルターもセラミックフィルターを使っているけれど、一般焼却工場で放射線で汚染された瓦礫を焼却したら、バグ・フィルターや電気集塵機を通り抜ける可能性が高いから、放射能を拡散することになる。
つまり、今日本の政府が実施し、各地の自治体が受け入れることによって「絆」を示そうとしている行為は放射能汚染を全国規模に拡散しようとしていることに他ならないということだ。
この国の政府は、的確な判断をすることができないらしい。ひょっとするとこの国はこのままどんどん低迷していくのかも知れないけれど、それは結果的にはこの国にとって良いことなのかも知れない。無理矢理国力を誇示して暮らして行かなくても良いという立場に立つ、ということなのではないだろうか。
岸信介が総理大臣をやっていた頃から、今まですべて米国の一州かの如きスタンスをとり続けてきた結果であるのだから、今度のTPPのこともごく当然の選択肢なんだと霞ヶ関も民主党政権も、野党自民党も思っているのかも知れない。そのタイミングに偶然とはいいながら、その動きに抗う気力を失わせる天災が起き、抵抗する気力を「絆」によってはぎ取るという結果になっている、ということなんじゃないだろうかという考え方も想像できそうだ。
