ほぼ足りてまだ欲 その先

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元不良小説作家

 東京都の石原慎太郎知事は25日の定例記者会見で、2020年夏季五輪招致に対する国内支持率が国際オリンピック委員会IOC)の調査で47%と低かったことについて「一体、日本人は何を望んで、何を実現したら胸がときめくのか。ちまちました自分の我欲の充実で、非常にやせた民族になった」と不満を示した。毎日新聞 2012年05月25日 19時55分(最終更新 05月26日 00時07分)

 まず、2020年のオリンピック誘致に日本人の47%もが指示しているという結果に驚いた。この調査の根拠は公開されているのだろうか。
 そして胸をときめかせるためにはオリンピックを自国でやるしかないと思っているのはこの人の勝手かもしれないけれど、それを半数以上の人がそうだと思っていないということを認識する必要がある。そういう人たちが自分の身勝手、自分の欲のためにそう思っていないんだという決めつけの根拠が不明である。イスタンブールの人たちに生まれて初めてのそのときめきをあげたら良いんじゃないかという考えがあるとしたらそれはあなたのいう「我欲」だろうか?
 もう一度東京でオリンピックという商業主義イベントをやりたいと思っているのはあなたの「我欲」なんじゃないのだろうか。
 もうひとつ、「やせた民族」とは何か。多分彼に直接「やせた民族ってのはなんだ?」と尋ねたら、「そんなことのわからないことをやせているというんだな」とでも応えるに相違ない。つまり、これこそが自分の身勝手なのだ。