ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

天気清朗なり

 久しぶりにあまりにも天気が良いものだから、荒川の土手に上がってみた。真っ青な空が広がっていた。鋭い刺すような日差しではなくて、ぽかぽかと暖かくなるおひさまを浴びて、実に見事なお天気だった。もう何年ぶりかの荒川土手である。河原の草野球場だけれど、米国製のトラクターで整備していた。あ、そうだ、この写真はアホタレ・ドナルドに見せると良いね、米国製の車、日本でも買っているよって。

 北千住の駅まで1kmもないけれど、何度も何度も歩くと飽きてくるが、天気が良いと、なんだかいつもの街とは異なるような気がするから不思議だ。

 根津で不忍ふれあい館にやってくると一階に看板が立っていて、地下のホールで「馬笑の会」をやっていますと書いてある。なんだろうと思ってみると、要するに旦那衆の素人落語発表会である。こんな平日の真昼間にやっているんだから、当然高座に上がる方も、聞きに来る方も全員が爺婆だ。私がコロナ前に参加していたヴォイス・トレイニングの会も発表会をやったことがあるが、素人の発表会なんだから、そういう優しい眼差しが肝心だ。

 プログラムをよく見ると「小馬生」「馬治」なんてよく見るプロの名前もあるぞ。
 入ったときは「馬骨」とめくりにはある人がどうやら「近日息子」を熱演中だった。

 その次は稲駒さんの「明烏」だが、マイクが二本立っているのに、よく聞こえない。
客席の後ろにはちゃんとPCテーブルがあって、ここでお囃子も鳴らしていたらしい。お兄さんが座っている。
 明烏が終わるとやおらそのお兄さんが立って「15分間の休憩でございます!」とアナウンスする。
ん?この声はどっかで聞いたことがあるぞと、振り返ると、なんだPCのお兄さんだと思ったら馬治師匠じゃないか!

 二階の図書室へ行こうと扉を開けたら、そこにいたのはなんと先には「馬玉」と名のっていた小馬生師匠でした。いやいや、ご指導なさっている十一代金原亭馬生一門の両師匠には頭が下がる。


 私が高校生の時にやっていた落語研究会も、今から考えると、さぞかしおっぱずかしいものだったんだろうなぁ。今更ながら手に汗をかきそうだ。