オリンピック男子サッカー三位決定戦の試合後に韓国選手が竹島領土に関するメッセージボードを掲げていた事件があった。
昨日、韓国サッカー協会が日本のサッカー協会にファックスとメールで謝罪を伝えたという報道が流れる。すると今日はその韓国サッカー協会が「そんなことをしてはいない」と表明した。
かれらは韓国国内から「なんで謝罪なんかしたんだ」といわれるに決まっている。そうかといってこのままではサッカーは今後益々日韓の間で遺恨試合の様相を呈していきかねない。もう既にその傾向がないわけじゃない。
そうかといってどんなに言い訳したってあのプラカードをピッチに持ち込んだことはオリンピック憲章に反することには相違ない。客観的に見ると国際的に韓国の立場は至って不利である。なにしろ本来的にはあの選手ひとりのですむはずの問題ではない。なんたってサッカーは団体競技だからだ。
韓国サッカー協会は、あれはたまたま観客が持ち込んだプラカードを興奮したあの選手が持ち出しただけで、軽率な行動だったというけれど、その前に既にそのプラカードを観客席に持ち込んでいたことが政治の持ち込みだということだ。
これが日常化すると、日本の観客がロシアのチームと対戦する競技場に「北方領土を返せ!」というプラカードを持ち込むことが許されることになる。イランとの試合場には「核拡散反対!」だ。アメリカ戦では「オスプレイ反対!」だな。
これは簡単な話ではない。このままでは国際試合がスポーツでなくなる恐れすらある。怖いのは射撃競技会場だな。