中国の漁船が協尖閣諸島に集結すると、中国新聞テレビが報じたニュースを日本のテレビが報じている。しかし、今のところ中国の漁業監視船一隻の確認はされているものの、そのほかの確認はできていない。なんだかまるで真珠湾攻撃に向かう太平洋艦隊を報じているかの如くなり。
もし、中国政府がこれ以上に日本に対するこうした民間の動き(とされるもの)をこのまま放置するのだとしたら、簡単な話では済まされなくなるだろう。中国政府はここで大幅に介入しなければならないところだろう。しかしながら彼らには逆にこれまで拡大に拡大を重ねて来ている経済格差の問題があって国内のいわゆる99%の不満をどこかへ分散しなくてはならないはずだ。今少し、この混乱を利用しようとするだろう。しかし、現地での日本からの進出企業が受けた被害を考えると、これからさき、日本企業が中国からベトナムや、これから大いに期待されるビルマへ移っていく可能性がなきもあらずであって、もし私がそうした日系企業の経営者だったら、即座にこれを決定するだろう。
何よりも不思議なのは、日本ではこれに呼応する抗議暴動が全く起きないことだ。巷では中国観光客が大声で平気で話しているし、各町内にあるのではないかとさえ思える中国人が経営する飲食店にもごく普通にみんなが飯を食いに出入りしている。日本人は本当にえらい。