ほぼ足りてまだ欲 その先

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人口

 日本の国土は小さい。そこに1.27億人の人たちが住んでいる。驚くべきことに世界で人口の多い国から考えたらなんと10位である。日本より多いのはたった9カ国しかないのである。
 中、印、米、インドネシア、ブラジル、パキスタン、ナイジェリア、バングラディシュ、露の次が日本だ。かつてパキスタンバングラディシュは西パキスタン、東パキスタンだった。その前はインドと一緒に英領インドだった。なにしろ大文明が発達した地域だった。栄えた地域だった。中国もわかる。インドネシアは多くの諸島が集まった地域だ。ブラジルも広い。ナイジェリアも大きい。
 而して、この小さな日本にどうしてこんなにたくさんの人間が暮らしているんだろうか。同じような島国のイギリスはどうだ。22位で6,200万人しかいない。日本の半分だ。イタリアだって24位で6千万人しかいない。
 イギリスに比べたら格段に気候がよいという利点はある。しかし、イタリアと同様に火山国なのに、倍以上の人間が暮らしている。
 これでなんで労働力が少なくなっていると悩むのだろう。高齢者が増えているからだといわれている。ということは今の高齢者が自分たちを支える世代を育てなかったからだという訳なんだろうか。だとしたら今から何かをしてもしょうがないじゃないかということになる。
 いやいや、とにかく特殊出生率が2.0を上回らなければ、どんどん人口が尻すぼみになっちゃうから上を支えられなくなるわけで、だから今でもどんどん子どもを増やさないともっと悲惨なことになるというのはわかりきった話だということになる。
 こうなると人口の絶対数が多いだけ同じ特殊出生率だったとしても問題は大きくなるということだ。それなのに、いつまで経ってもこの「子育て」という観点ではなにも良くなっているような実感がない。
 子どもを育てている家庭は多くの特典があったり、子どもを育てやすいシステムがどんどん取り入れられているかといったら全くそうは思えない。
 「頭が良くて勉強ができて、だから想像力がある」と思われている人たちが本当はなにも役に立たないということなのだろうか。だとしたら、この国の大きな問題点は教育のシステム、つまり評価の方法が全く間違っている、ということになるのだろうか。

 なんでこんなに人口がいるのに力がないんだろう、この国は。成績の悪かった私には理解ができない。