日本では全く普通の歳末の単なる平日であるけれど、キリスト教がかつては基本的な宗教だった各国ではクリスマスは祭日である。ほとんど元旦が過ぎるまで実際には仕事なんかにならないのだけれど、週末に当たらなければ26日のボクシング・デーが過ぎると休みじゃない。今年は28日（土）29日（日）だから、多分大手を振って事務所にやってこないだろう。
1995年12月26日は火曜日だった。だから日本の事務所が開いている27-28-29日、私が勤務していた豪州の会社は私を連絡係として出社せよといって、だれも来なかった。まさかこんな事になると思わなかったから「休む」といっていたのに、「お前は今年やってきたばかりだから」といってリンとも電話も鳴らない、ファックスも入らない事務所（当時はまだEメールがなかった）にひとりでぽつねんといて、本を読んでいた。単なる嫌がらせでしかない。
クリスマスが来る度に今でもそんな三日間のことを思い出す。
