ほぼ足りてまだ欲 その先

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日曜日の夜

 もう忘れそうだけれど、現役時代の日曜日の夜は、実に嫌なものだった。あぁ、またあの時間が続くのかと思っただけでも嫌だった。別に対して会社の役に立ったわけではないからそんなことを思っちゃいねぇだろうと思われていただろうけれど、実は日曜日の夜になると困難を来していた。多分そんなことがなかったのは10年にも満たないようなものだっただろう。正直いって、仕事が面白くてやりがいに充ち満ちていたのはそんなに長くはなかったのだ。起死回生を狙ったら博打に破れたようなところもあったしね。
 今や、そんなことで気を揉むこともこれっぱかりもなくて、暢気な爺さんそのものなんだけれど、ところが悩みがないわけじゃないというのが、贅沢な話なんである。何しろいつ寝たって良いという境遇に甘えて、眠たくなったらいっこうに我慢なんぞしないんである。すぐさまごろんなんである。だものだから、規則正しい睡眠なんてものからは全く縁遠い。
 現役の時もどちらかというと週末にやりたい放題にするものだから、時には寝過ぎてしまって日曜日の夜に寝付かれない。すると、夜中のふとんの中でラジオをつける。ところが日曜日の夜中はぱたっと静かである。かつてはテレビもラジオもぱったり静かになってしまった。
 今はテレビはなんかかんかやっているけれど、ラジオはだめだ。ラジオ深夜便だけだ。自分の好みな構成であればまだしも、そうでないと悲惨だ。なんの音もなくなってしまう。するとやっぱりネットで遊んでしまうのだ。