ほぼ足りてまだ欲 その先

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あからさま

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は20日、年明け以降に再稼働する見通しの九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)を視察した。終了後「われわれが求めているのは非常に厳しい基準だが、九電が前向きに取り組んでいることを実感できた」と報道陣に述べた。
 川内原発は9月、再稼働の前提となる新規制基準に基づく審査に初めて合格したが、事故が起きた場合の住民の避難計画を審査する仕組みがない。
 田中委員長は「第三者ではなく、当事者が一生懸命考えるのが一番大事。点数を付ける類いのものではない」と審査の仕組みは不要との考えを示した。(共同-東京新聞2014年12月20日 18時08分)

 原子力規制委員会というものが何をするために儲けられているのか、その委員長というものが誰のことを考えて行動するのかという点について、明確な見解となるといって良いだろう。田中俊一がいっているのは原発という壊れるととてつもない局面を作り出すことが間違いない施設の稼働について、政府機関はそのもしもの時にどうするのかという対処方法は当事者たる九州電力自身が考えれば良い問題で、その対処方法が不完全かどうかという点については原子力の規制という観点からは全く興味がないと見解したということだ。ということは福島第一原発で起きたと全く同じ事が繰り返されたとしても、彼は全くあずかり知らないと宣言したということになる。
 企業のためにこの国の国民を犠牲にすることについて全く知らぬといっている政府を戴いて喜んでいる国民には正にふさわしい政府機関の見解である。