西川公也・前農林水産相というふざけた態度の国会議員がいるけれど、彼はついこの前大臣を辞めた。補助金を国から貰った会社から金を貰っちゃいかん、というルールを破ったことを見つけられちゃって、責め立てられたら、そのまんまだと国会がそれで空回り（無駄に議員に金を出す期間になっちゃう、あ、いやいやそうじゃなくて）ので辞めた。つまり、彼はそれを認めたわけだね。
すると彼を農林水産大臣にした安倍晋三がこんなことをいったんだそうだ。
- 「私が任命した閣僚が交代する結果を招き、国民のみなさんに大変申し訳ない」つまり、彼が補助金を国からせしめた企業から金を貰ったことではなくて、大臣を交代させたことをお詫びしている。交代したことをお詫びするというのも、如何なものかとは思うね。大臣の交代それ自体は（後任者がどんな人間なのか、地元では偉そうにしている奴じゃないのか、とかは別として）ずるをした輩を排するわけだからむしろ好ましいことだからだ。つまり安倍晋三は西川公也がずるをしたかどうかについては全く触れていない。
- 「私も西川大臣の話をうかがって、（西川氏が）知らなかったんだろうと思う。知らないということですから、法律を犯したことにはならない」「知らん」といっているんだから知らなかったわけで、彼は悪いこと、ずるいことをしたわけじゃないといっている。バカ、俺たちはそんなに単純じゃないよ。奴はその会社の顧問をしていたといっているわけであるし、まして、選挙に何回も出ている輩が補助金を国から貰っている会社から金を貰ったらずるだよとしている法を知らなかったわけはないし、そんなに多額の補助金を貰う企業の中身をなにも知らない顧問をやって金を貰っていたんなら、それ自体がもうすでに政治家という職業についてはいけない輩だということではないか。じゃ、知らなきゃ何をしても良いって事なの？「人を殺しちゃいけないだなんて知らなかった」という殺人者がいたら、それは許されるとでもいうのか。
