ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

蛸足経済政策

 安部君がやっている「まず経済」って奴ですが、これはもう自国民が自国民を喰って盛り返すという実態を隠しているわけで、私はこれを蛸が自分の足を食って生きながらえるという(本当かどうか知りませんが昔からそういわれておりますな)逸話に例えて命名しております。
 というのも、今や全労働者の40%強が非正規労働者だといわれている現状をまず押さえてください。非正規と正規の労働者の違いというのは一体なんです?ま、給与それ自体も違いますが、非正規には社会保障と呼ばれるべき部分がまったくありませんね。退職金もありません。そりゃ一時雇用だからあるわけないじゃんって訳ですが、これで企業側はメッチャ固定費が削減できましたよね。これで儲からなかったらその企業は構造的にもはや要らない業種かもしれないし、経営者が放漫経営だってことでしょう。
 しかし、その儲かった分の法人税が国庫に入るんだぜ!という人もいるかも知れませんが、それはすべての法人が法人税を払っていればの話ですよ。それでなくても法人税を下げるといっているのが今の政権ですよ。そうしないと企業がこの国から逃げていっちゃうからだって。ま、企業が出ていかなくたって、資産の一定程度をタックスヘブンに持って行かれちゃえば同じこんですけんがね。
 おかげで、この国のマーケットがどんどん小さくなっています。資産の偏在が起きるとマーケットは小さくなります。だって、人間が消費する分量ってのはそんなにバカ大きくはならないものですよ。人口の1%が全資産の半分を持っていたとしたら、120万人の人が全消費量の半分を担うかといったらそりゃ無理でしょ?残りの99%の人が消費できなくなればどう考えてもマーケットは小さくなりますよね。
 今の若者は車離れが進んでいる、海外へいかない、酒を呑まない、遊びに行かないというようなことをいいますが、車欲しくても買えない、出かけられない、吞むとしてもせいぜいニセビール、なんてのが現実ですよ。
 彼らの収入が増えなければ、負担することができる税負担もどんどん減っていきます。それがジワジワとボディーブローになって社会を覆ってきます。
 あと10年も経つと負担はますます負えなくなります。安部君はそのたった十年先も見据えることができません。なんでオスプレイだ、外務大臣用のジェット機だ、いっていられるのか、皆目見当がつきません。もはや要介護1と2は介護保険から外すんだといっています。つまり自分で面倒見ろといっています。じゃ、なんのために介護保険を作ったんでしたっけ?
 どうしてこんな政策を支えなくちゃならんのですか!?