近頃になって、そんなに便利である必要があるのか、と見直しの機運が出て参りましたね。
キリスト教が主流の国では、かつて日曜日は全くお店が閉まっているのが当たり前でございました。豪州も昔はその例外ではなくて、当時の日本から出かけるととても違和感がありました。
日本人仲間で土曜日にゴルフに行くと、意外なほどに空いているわけです。なんでなんだろうと当初は不思議でしょうがなかったのですが、後からわかったのは、日曜日に買い物に行かないで土曜日に一週間分の買い物をドッとするからだったのですね。
私が住んでいた街の商店街で、日曜日にあいているのは、スーパーと中華系のお店だけでした。だから買い物はどうしても土曜日に終わらせなくてはならないわけです。習慣というものはまさに「慣れ」ですから慣れてしまえばなんということもないのですが、突然習慣の異なる街や国から来ると、驚いてしまいます。
コンビニの走りは、日本では多分「セブンイレブン」ですが、25年以上前に米国の片田舎に滞在したときに「セブンイレブン」がガソリンも売っていたのにはずいぶん違和感がありました。店先にポンプが据えてあって、セルフサービスが当然でした。客が自分で事務所へ行って、何番のポンプだよ、というと精算してくれたものでした。日本のガソリンスタンドとは正反対でした。それが逆に新鮮でいかにもローカルの人間になったような気がして何だか嬉しいものがありました。
豪州に行くと、ガソリンスタンドがそのままコンビニになっていました。日本のガソリンスタンドが兼業できるようになってから20年くらいは経ったでしょうか。