ほぼ足りてまだ欲 その先

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クレージー・キャッツ

 唐突にこのグループの話になるのはおかしいんだけれど、たまたまyoutubeを見ていたら、「クレージー・キャッツ10周年」という舞台の録画を発見。当時、この手の番組をテレビで見て大笑いしたことを思い出す。
 そうしたら次にフジテレビの番組で「30周年」を見つけた。その番組の中で植木等浜美枝が映画の話をしていたのを見て、彼らの映画はずいぶんたくさんあったなぁと思い出した。映画は全部東宝だったと思う。かなり踊ったりするロケ場面があって、なんと大手町で車を全部停めて大がかりに踊っていた。尤も当時の大手町は今ほどじゃないからできたのかもしれないなぁ。
 小林桂樹山下清の役をやった「裸の大将」の中に新聞記者としてちょい役に出てきたのがクレージーのメンバーだった。また話はここにつながっちまった。なんと1958年の映画だ。あれからもう60年余。クレージーが最後のメンバーが揃ってこの名前になったのが前の年の1957年だ。
 クレージー・キャッツの前身のようなバンドがあってこれが1954年にできたフランキー堺とシティ・スリッカーズ。私はかすかにこのバンドを覚えているんだけれど、この時代にはテレビができるかどうかという頃で、画面で見た記憶があるわけじゃないし、なんで覚えているのかといったら、それは多分後年、何かで見たんだろう。桜井センリ谷啓植木等はこのバンドにいた。稲垣次郎も加わっていたことがあり、ここからハナ肇のバンドに彼らが移るについてはいろいろなことがあったらしく、後年谷啓がその辺の顛末をラジオだったかで語っているのを聞いた覚えがある。
 何しろ当時、良いメンバーに目をつけたらまるで盗むようにして引っ張る、という行為が頻発していて、ジャズ系じゃないバンドでもかなりそんなことがあった。
 例えば、在籍していたバンドから、抜けて移籍するときに、演奏中のステージで、電源を抜いてアンプごと出て行ってしまった、なんて話をどこかで聞いたことがあるくらい。
 それにしても素人バンドも結構面倒くさいことが起きる。