ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

昔話

 まだ学生の頃、GSが終わらんとしている頃のことでございますねぇ。池袋には「ドラム」という名前の「ジャズ喫茶」、今でいうライブハウスっていうんでしょうか、それがありました。銀座でいうと「ACB」、新宿にはやっぱり「ACB」や「風林会館」なんてのがありましたよね。渋谷にはなんかあったのかなぁ?
 で、その「ドラム」で初めて見たのがThe Golden Cups」だったんですよ。あれ?本牧の「Golden Cup」にもいったことがあったけれど、アレはどっちが先だったんだろうなぁ。「ドラム」へいったときは確かサークルの連中と一緒で、川崎の寿司屋の娘の鈴木さんがその中にいたような気がします。通常カップスはブルースをガンガンやっていて、それが当時のその辺のバンドにない感覚でした。近いといったらフィリッピンからやってきていて、当時のディスコで演奏しているようなバンドだったでしょうか。彼らは米軍キャンプで鍛えられていましたから、実力派でした。The Soonersなんてのがいたなぁ。
 それでもレコードを売る為に、彼らはお仕着せのGS感丸出しの曲をやらなきゃならない。それが「髪の長い少女」だったりするわけです。「じゃ、オリジナルを聞いて下さい」とかいってやるわけですが、その瞬間にその鈴木さんが「なんでそんなのやるのよ!」とお怒りだったのを良く覚えています。あまりの落差でございますから致し方ございませんね。
 その残党が今でも時に再結成するわけですが、今年が50周年になるんだそうです。私たちが初めて見たとき、サイドギターだったケネス伊東が死んでからもう20年経つそうです。デイブ平尾も、あとで参加したことがあるアイ高野(カーナビーツ)や柳ジョージも既にいない。エディ潘の実家、横浜中華街の鴻昌ももはや存在しない。50年は確かになごうございます。