群馬県大泉でベトナム人男性が職務質問を受けて逃げ、顔まで報道に公開して捜索していた。いったい彼はどんな犯罪を犯したのかと思ったら、新聞によると公務執行妨害だという。ベトナム人の女性三人を乗せた車の中で、彼が上半身裸の状態だったので職質をしたというけれど、外国人だったら、そんな状態だという理由で職質を受けたことに驚く。しかし、今の警察はめったやたらと職質をする。私の知人でも、酒を飲んで帰る途中でこれまでに何回も職質されたことがある人もいる。ふたりの警察官がひとりの男の人を呼び止め、デイパックを見せろと簡単に言っているところに遭遇したこともある。
大泉のベトナム人男性は不法滞在で、車の運転免許証を持っていなかったので、逃げたという。
産経新聞には「リュックも所持し、中には現金約12万円のほか下着に歯ブラシなどの洗面道具、ポロシャツ、Tシャツ、ズボンなどが入っていたという。県警は盗品ではないとみている」と書かれているが、なんで彼が持っている荷物の中身が盗品だと断定できるのか、理解ができない。
明らかに外国人だから、それもアジア人、ベトナム人だからの扱いとしか思えない。今の日本の風潮を色濃く著している事件だといって良い。昨日の関東大震災慰霊式典が行われていた横網町公園の一角で、東京都が認可した、「朝鮮人6千人は嘘だ、日本人の名誉を回復しよう集会」が開かれていたことと合わせて考える。