新入社員の時の職場の先輩はどうしておられるのかと思っていたところ、たまたま、電話番号を発掘してくれた人がいたので、電話をしてみた。出たのは奥さんだった。三年前に亡くなっておられたのだそうだけれど、その前の一年弱は闘病というよりもほぼ意識が返らないまま病院で寝ていたのだそうだ。
高校時代はバレーボールをやっていたという大きな人で、その割に奥さんは小さな人だった。その奥さんは同じ工場のちょっと離れた職場に勤めておられた。
どうして晩年を病院で過ごすことになったのかと思ったら、退職してから、家からほとんど出ることもなくて、あっという間に足腰が弱ってしまったのだそうだ。それから屋内で倒れてしまったことが二回ほどあっただけではなくて、不整脈が出てからペースメーカーを埋め込むことになった。血液がさらさらになる薬を飲むことになったんだそうだ。そうこうするうちに、今度は家の中で思いっきり昏倒し、とうとう救急車で運ばれた。ペースメーカーがあるからそのままMRIの検査ができなかったという。
脳血栓のできる危険を冒して血液さらさら薬をやめ、検査をしたんだけれど、結局やっぱり脳血栓ができてしまって、脳梗塞を起こした、ということらしい。
ご仏前のお線香をお送りしようと、友達の仏壇屋まで早速出かけた。おかげで3000歩ほど歩く。やっぱり歩かなくちゃいけないらしい。