ついこの前まで日本人は「ハグ」という言葉を知りませんでしたね。しかし、ネットが充実してきてから、すっかりこんな言葉も、そんな行為も知らないということはなくなりました。多分今の若い人たちだったら「ハグ」という行為に抵抗はないんじゃないでしょうか。ま、日本人は異性間の「ハグ」にはまだ抵抗があるかも知れませんが、なぁに、すぐそのうちに、普通のことになることでしょう。
私が生まれて初めてハグをしたのは米国に行ってからでしょうね、やっぱり。もうあれから40年近く経つわけですけれど、ホームステイアレンジメントをしてくれた歯医者の奥さんと、別れるときに、彼女が「Give me a hug!」といってくれて、ハグをしました。当時、彼女の友人が遊びに来てくれたときには別れ際にハグをしなかったのですが、あとになって、日本人にもハグをしても良いと知っていたら、ハグをしておけば良かったといっていたと知らされました。向こうも遠慮していたらしいですね。
米国人に限りませんけれど、欧州人も結構頻繁にハグをします。大変お世話になった人と別れるときなんかにはもちろんハグをしますね。多分しばらく逢えないだろうなぁとか、ひょっとするともうこれから先であうことがないかも知れないな、なんて時にはやっぱり私たちもハグをしたくなりますよねぇ。え?なりませんか?
ハグの分類に入れても良いだろうと思いますが、本当は夫婦もしょっちゅうハグをすれば良いと私は思います。何しろ元はといったら他人なんですから、ハグをする、どこかで触れあうというのは必要なことだと私は思っているのです。他人以上の関係を再確認していくべきでしょう。多分日本人には嫌がられるかも知れませんが。