ほぼ足りてまだ欲 その先

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アメリカ式ビジネス

 ドナルド・トランプって人間は根っからの商売屋で、全然政治を知らないんだろう。世界的観点に立って物事を考えることができるような資質を全く持っていない。そんなやつが絶対的な軍備を持っている国の親方になっちゃったというのが全ての問題の根源でもある。
 アメリカの企業運営のひとつの根本的な考えは、自らの企業をどれほどの金額で売り飛ばすことが出来、その結果、いくら儲けることができるのか、という点にある。だから製造業にはアメリカ・ビジネスマンの考えは向いていない。設備投資をして、より製造ラインを向上させて製造製品の向上を図るという観点に立っていない。
 米国の製鉄業がここまで来てしまったことの原因はそこにあるし、自動車産業造船業が最低限のレベル、外国に頼るわけにはいかない範囲に収まってしまっていることの理由がある。
 ドナルド・トランプがパリ議定書からの脱却だとか、なんと郵便条約からの脱退だなんてばかげたことに踏み切る愚挙のきっかけがここにあるんだと思うとなるほどと合点がいく。こうした今この時点でのプラスマイナスだけで物事を考えると、この先、アメリカが世界の中でどのような立場に立ってしまう結果となるのか、という観点がごっそり抜けている。その辺の昨日今日不動産で儲けたような商売人に、そのままの感覚で判断するようなやり方に、大国の政治を任せてしまうところに今のアメリカの危うさがある。これではアメリカは歴史上かつてないほどのお恥ずかしい状態に落ちていってしまう。それどころか世界を奴の愚挙に巻き込む結果となってしまう危険性がある。そうなってからでは手遅れになる。奴に尻尾を振っているこの国も同様なり。