驚いたのは、公益財団法人「交通遺児育英会」とNGO「あしなが育英会」は全く別の組織だということだ。交通遺児育英会の専務理事だった人が作ったのが「あしなが育英会」で「交通遺児育英会」は天下りの受け皿として話題になったことがある。
ただし、「あしなが育英会」は法人格をもった団体ではないので、収支の公開は義務付けられていないし、所得税法上の寄附金控除の対象とはなっていないとウィッキペディアには書いてある。しかし、公益財団法人「交通遺児育英会」も「あしながおじさん、ありがとう」とあしながを謳い文句にしている。じゃ、なんで二つも同じ様な、誤解を招きそうな団体がそれぞれ別個に活動をしているんだろうか。
私も頭の片隅に、どちらかがよろしくない噂になっているのを聞いていたので、近頃では「あしなが」募金を訴えかけられても、応じないことにしている。これでは問題がますます大きくなり、困るのは等の遺児達だということになってしまう。大人の事情で子どもにしわ寄せが来る。
これに似たようなことは、動物愛護運動にもあって、3.11以来、「残されたペットを救って下さい」と犬を連れた偽募金が横行した。それがわかってから、募金をしなくなった。ストリート募金でも「難民支援にご協力下さい」といって似せ募金を今でも続けている団体がある。何らかの手立てを打つ必要があるけれど、この辺のことに宗教だとか、超右翼団体が絡んでいたりして、偽保守政権は手をこまねいている。