ほぼ足りてまだ欲 その先

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そりゃしょうがない

f:id:nsw2072:20181122184841j:plain:w360:left 学生時代、つまり半世紀前、世の中は必ず良くなる、われわれ太平洋戦争後に生まれ、新しい民主主義の中で育った世代の時代になったら、必ず世の中を見る目が違っていてよりよい社会になり、必ず真面目な国民が日の目を見る時代が来る、と思っていた。それはそれまでの日本の社会、政治が真面目な国民が馬鹿を見る時代だったという認識の許にいたからだ。それも、「革命」が起きて実現するのかも知れないと思っていた。だから飽くまでも選挙に勝って実現するんだといっていた共産党の民主青年同盟のような甘っちょろいことをいっていたらいつまで経っても実現なんてできるものか、と思っていた。

 しかし、現実は革命なんてものはこれっぽっちも起きることなどなくて、確かに民青がいっていたことも実現されずにそのままズルズルとここまで来てしまった。いや、もっと真面目な国民が日の目を見ることがなくなった。何しろ働く側がストライキを打つことすらなくなったのだから状況はどんどん悪化している。つまり、戦後の民主主義なんてものは一過性のもので、なにも作用しなかったということだ。

 その証拠には、日本国民のほとんどが選挙なんてどうでも良いものだと思っている。自民党のいうことを聞いていれば、どうにか暮らせるから良いんだと思っている。どうせ悪いようにはならないとも思っている。これまでだって間違ったというほどにはなっていないと思っている。

 ほとんどの国民が、真面目か、真面目じゃないかに関係なく、これで良いや、と思っている。気がついたら「防衛装備品」予算は青天井になっていて、年金原資がどぶに投げ捨てられ、市場の回復よりも企業優先になっていようと、これで良いやと思っている。終いには命にかかわる「水」まで企業に売り飛ばされても、これで良いやと思っている。

 そりゃこうなるのもしょうがない。これを「自業自得」という。