ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

バス停

 お爺さん、お婆さんが昼間の都バスの乗客に多いのは、もちろんシルバーパスのおかげもあるんだけれど、地下鉄や電車に乗るのは段々辛くなってくるからなのが大きい。バスだったら乗り口と降り口さえどうにかすれば良いんだけれど、地下鉄ではほとんどの場合階段の上り下りが延々と続くわけで、これは歳をとればとるほど辛い道理だ。エスカレーターがあるじゃないか、エレベーターがあるじゃないか、というけれど、完璧にそういう施設でカバーされてはいない。途中まであるけれど、あとはない、とか、上りはあるけれど、下りはない、とか。平気な顔して「〜駅のエレベーターは改造工事のために使えません、ご了承下さい」なんて放送しているけれど、とてもご了承になれかねる。そしてもう一つは、地下鉄だと、外がわからないから今自分がどこにいて、どこから出たら地上のどこに出るのかがわからない点だ。間違っちまったら、そこから先がまたわからない。
 だから必然的に、昼間のバス停は年寄りの陳列会と化す。みんな「俺は特別なんだ」という顔をして並ばない。その他大勢の役をやらない。主役をやりたがる。