- 作者:孫崎 享
- 発売日: 2015/05/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
今更ながらなんだけれど、孫崎享の「日米開戦の正体」を開いている。もうとっくの昔(2015年)に出版された本で、今じゃ既に祥伝社からは文庫本になっている本だ。なんで今頃なのか。元外交官だった孫崎享の本といえば2012年に創元社から出版された「戦後史の正体」で、これは多分結構売れたんだと思う。その後彼は次々に本を出しているんだけれど、なんとなく時流に流されて読むような気がして(こういうへそ曲がり)敬遠していた。それがいつだったか古本屋で500円安く売っているものを見たので、反射的に手にしていたものだ。
で、これまで積ん読の何百冊かの中に積まれていたんだけれど、ようやく日の目を見て、チラチラと流すように読み始めたら、とても多くの資料に当たっていて、個々の情報については既出でありながら、それを私がなにで読んだのかがつまびらかにされるものだから,やや、これは面白いぞとなっている。戦前、あるいは真珠湾以降、各政治家、軍人がどんなスタンスをとったか、それでいて、戦後になってどんなスタンスをとったかをつまびらかにしていて、これは面白い。いつ読み終わるかわからないけれど、並行本の中に加えた。