ほぼ足りてまだ欲 その先

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ところ変われば

f:id:nsw2072:20200525144931j:plain:w360:left ところ、というよりも物事は時代とともに変わるんだって、話かなぁ。
かつて豪州では肉牛は普通に牧場で放し飼いになっているのが、ごく普通でございましたねぇ。あ、いやいや、今でも十分普通なんでございますよ。しかし、日本から参りますと、豪州の牛肉は独特の匂いがございました。最初はあんまりわからないんですが、ようやく見つけた肉を薄切りにしてくれる日本人がやっている肉屋を見つけて(要するに先着の日本人から取材するわけですが)薄切りにして貰います。日本に比べると牛肉は非常に廉価でございますから、喜んですき焼きパーティーをします。その翌日目覚めてみると、家の中がなにか、知らない匂いがします。なんだろうと思うと前夜のすき焼きの匂いです。それくらい、異なる匂いがします。
 教えて貰ってわかるのですが、それが牧草で育った牛肉の匂いだったんですね。で、その匂いがイヤだ、というお客がいるらしく、ちょっと高級なレストランにいってみると、メニューに(grain fed)な牛肉とわざわざ書いてあったりしました。つまり穀物で育った牛肉なんだというわけです。
 それが今や、牧草で育った牛肉、というのが健康食品としてもて囃されるようになっているわけですから、時代とともに世の中は変わるんだなぁといわざるを得ないのでございますねぇ。
 ちょっとオシャレな食べ物屋さんで(hay fed)と書かれているのを見る度にそれを思い出すのでございます。すき焼きやる度に思い出す、というのもありだけれど。
 そのうちに、コリアンのお肉屋さんが、冷凍肉をスライサーで薄く切って売ってくれるようになって、便利になったものでございました。今はいったいどうしておられるのでしょうねぇ。