薬物への依存症、アルコールへの依存症、博打への依存症、いろいろな依存症がまだまだある。なかなか脱却できない。脱却できない自分に気がついても、やっぱりなかなか脱却できない。山口がまた酔ったままバイクに乗って追突して捕まった。田代まさしはNHK教育テレビの「バリバラ」にまで出てきて、脱却するのは大変だと訴えながら、それでもやっぱり脱却できなかった。病院に入るしか他に方法がないんだろうけれど、世の中は「自制できるもの」だとして、自分で自分を制御できない、だらしない人間としか見ない。確かにだらしないのかも知れないけれど、本人は孤立して、ウンウンと唸っていてもどうにもならない。ドラッグに比較して、アルコールへの依存は「戻ってこい」の誘惑が平気で世の中に蔓延している。テレビを見れば、ごくごくと喉を鳴らして「旨いっ!」と叫ぶビールの宣伝で充ち満ちている。タモリまで出てきて「旨いねぇ!」と感嘆してみせる。スーパーでスピリットまで売っているんだから、すぐさま手が出てしまう。
DVだって、依存症的症状がいくらも存在する。被害者が避難することがとても難しい場合だってある。共依存に陥ってしまうと、なかなか脱却は難しい。普通の生活者からしたら、とても想像がつかないのだけれど、人間の関係性は思いもよらない状況を示す。どうしても理解ができない。精神的な病気は思いもよらない。ずっと昔から、こんな症状はあったのかなぁ。