ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

森喜朗

発言撤回会見概要

森「大変ご心配を戴いて恐縮しております。不適切な発言であったと認識。深く反省、撤回をしたい。お詫びを申し上げたい。男女平等がうたわれております。組織委員会は巧くいっている。仕事に支障があってはいけないということでお詫びをして撤回する。五輪精神に則った大会が開催できるように。

日テレ(幹事社) 
質問:大きな批判が上がっている。辞任する考えは浮かびましたか。
   森喜朗「辞任するという考えはありません。献身的にお手伝いしてきた、邪魔だと云われれば、老害、粗大ゴミだったら、掃いてくれれば良いんじゃないですか。」(「お手伝い」をしているつもりのようです。)

質問:男女平等をうたわれているが。
   これ以上のことをいうと、また誤解を生むから。組織委員会の理事会だったわけではなく、JOCの理事会には名誉委員として挨拶した。あとからお礼のために挨拶させて貰った。組織委員会の理事会と一緒にしている人がいるけれど、評議委員会で挨拶したと云うことです。山下さんが今度の改革は大きな改革で苦労して難航しているという相談があったので、応援してきた。成功して貰いたい人事が上手くできたということだったので、お礼のつもりでご挨拶したということで、ガバナンスの細かいところを気にすると苦労するよというつもりでした。

日刊ゲンダイ 
質問:女性の話が長いというのは、ラグビー協会の特定の理事を念頭に置いたのか(谷口真由美のことか?)
    一切ありません。
質問:IOCからなにか問い合わせはありましたか?
    わかりません これ以上IOCに説明するつもりはありません。

TBSじょうじま 
質問:オリンピックの理念に反する発言ではないか、責任をとらないということが影響を及ぼすのではないか。
    誤解を招くから、オリンピック精神に反するから撤回する、といった。
質問:女性登用について 文科省がうるさいからという認識か。
    そうではない。誰が選ばれても良いが、数字にこだわって無理なことはしない方が良いと。ガバナンスが示されて苦労しているようだ。いろいろな話が入ってくる、会議はうるさいですよと申し上げた。

NHK今井 
質問:田村淳が辞退した。
    一昨日、自民党の会合で、密を避けてリレーして欲しいといった。タレントさんは人が集まってくるところは避けた方が良いと私は思っていると。しかし、県がアレンジしている話の中で、密を避ける中で、何にもないところで走るのは田んぼしかないなぁと、そんな意見もあるといっただけで、組織委員会がなにかをするというわけではない。私は誰に走って下さいという立場ではない。

毎日放送 三沢 
質問:女性は話が長いという見解か 
    最近女性の話を聞かないからわかりません 私も話は長い方です。
    クオーター制には賛成も反対もありません。民意が決めること。

TBSラジオ 沢田大樹
質問:いくつか 
    ひとつにしろ 
質問:誤解を招くといったがどこが不適切だと思っているのか 
    男女の区別する発言したこと
質問:オリンピック精神に反するというようなことを云われましたが、そういう方が会長をすることは適切でしょうか。
    あなたはどう思いますか、 
         沢田:適任ではないと思います。 
    それではそう伺っておきます。
質問:会長としての発言ではないので、責任がとわれないとは思っていないが、組織委員会での発言ではないので、わきまえるという発言の意味は 
    場所、時間、テーマに合わせて話すのが大事なんじゃないですか、そうでなければ会議は前に進みません
質問:女性と限る必要があるんでしょうか 
    だから私もそうだと云っているじゃないですか。面白おかしくしたいから聞いてんだろ!
質問:なにが問題なのかと聞いている。
    だからさっきから話している通りです。

最後の質問者(音声だけでははっきりしなかった)
質問:女性が多いと時間が長くなるという話を誤解だと表現したが、これは誤った認識ではないでしょうか
    そういう風に聞いているんです。一連のガバナンスに基づいて、各協会や連盟がその人事に皆さん苦労しておられる、私は昔は体協の会長をしておりましたからどの団体の皆様とも親しくしております。皆さん相談に来られます。その時になかなか大変なんです、ということでした。特に山下さんのところはJOCの理事の数をかなり削って女性の枠を増やさなきゃいけないということで、大変苦労をしたという、理事の中にも反対があって、なんとかここまでこぎ着けました、という苦労話を聞いたからです。

質問:各競技団体から女性が多いと会議が長いという話が上がっているということですか。
    そういう話は良く聞きます。
質問:それは例えばどういう団体・・・
    それは言えませんね!
質問:実際にそれは根拠に基づいた話ではなかったということですか。
    さぁ僕はそういうことをいう方がどんな根拠で仰ったのか知りません。自分たちが女性の理事を選んだけれど、いろんなことがあったということを聞いたと思い出しいっているんで、昨日山下さんにそういうことで苦労をこれからされますよと申し上げたんです。
質問:今回発言で皆さん怒っているんですね。五輪を運営するトップの方が女性を尊重しない、そういう発言を怒っています。森さんの五輪を見たくないという声も上がっています。どう受け止めますか。
    だから謙虚に受け止めております。だから撤回をさせて戴きますといっている。

 朝日新聞がアップしたYouTubeの動画から私が書き起こしました。→ こちら
 「女性が多いと会議が長くなる」という発言が大きく取り上げられているけれど、後段のムキになったあとに語っているところを見ると、公的団体に課せられた男女平等を実現するがために、それぞれの運動競技団体が、そのボード構成メンバーの仕組みに四苦八苦しているということをいいたかったんだということがわかる。現実的に人材に難儀をしているのかも知れないけれど、愚痴の言い合いを公的な場で語ってしまうことに違和感を持っていないという根本的な問題を孕んでいる。
 組織委員会だったら問題だけれど、JOCの評議委員会で名誉評議員が喋ることとは違うんだという認識を持っていることが露呈してしまっている。
 私は彼はここで辞任するべきだと思う。周囲が(やりにくいだろうけれど)彼を説得しなくてはならない。これではなんの解決にもならない。
 TBSラジオの沢田記者は果敢に取り組む記者で、私は日頃から評価していることをここに記しておく。

追記

 森喜朗は夜になって、BSフジに出演したそうだ。

4日夜、BSフジ「プライムニュース」に出演。発言撤回の真意について説明した。

 森会長は「女性を蔑視する意図で発言したわけじゃないんで。そういうもの(報道)っていうのは前後が全く消えてしまってます」と指摘。同氏によると、問題発言があった3日の日本オリンピック委員会JOC評議員会には来賓として招かれ、山下泰裕会長へ祝辞を求められたという。
 
 その際、各団体の女性理事の目標割合を40%と定めるスポーツ庁策定の「スポーツ団体ガバナンスコード」の対応に苦慮した山下会長に対して「そこはもっとおおらかに考えられたらいいんで。あまり役所から言ってくることばかり手がかかっても(いけない)。気持ちとしてはだんだん人数を増やしていけばいいんでしょうが、ただ女性だけ増やすということになると、結局、話が長くなりますよという話を申し上げた」と振り返った。

 さらに、これについても「根拠なく言っているのではない」とし「私もスポーツ関係の団体たくさん知ってますんで。皆さん、そういうことを話してると伺ってたから、『女性の人が増えると長くなるそうですよ』ということを山下さんに、ご注意申し上げた」とした。

 だが結局、当該発言は撤回された。森会長は「これが大きな話題になって、特に国際関係にまで影響してくるということであれば、私の話はそこまで細かく外国行って説明するわけにもいきませんからね。だからこれは私は撤回したほうが早いと。大事なオリンピックも近づいているということで、話題がそちらの話にいっちゃいけないので」と説明。海外での報道が影響したことを示唆した。

 なぁんだ、という話である。この人に考えを改めた方が良いといってももはやTOO LATEだといっても良いだろう。