ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

朝飯

 イタリアのホテルで、朝飯を食べにバフェの会場へ行くと、驚くほどの甘いデニッシュのようなパンがてんこ盛りになっている。これはどこへいってもそうで、イタリア人はなんで朝からこんな甘いものを好んで食べるんだろうと不思議だ。ブダペストの某ホテルの朝飯でもかつては大量な様々なケーキの類いが出ていた。私はとても朝からそんなものを手にする気になれなかった。
 先日、英国の産業革命の頃の話を聴いていると、都会へやってきた労働者の生活施設では配食がされていて、朝から労働者に労働を課すために、一気に血糖値を上げる術として甘いものを提供することが行われていたという。それがクエーカー教徒のチョコレート企業に結びついていくのだというのである。それが研究者の指摘通りだったとすると、その流れが各地に波及していたのではないか、という仮説には大いに説得力があるような気がする。つまり、労働を搾取して不労所得を得ていた資本家には朝からそんな血糖値を上げる必要がなかったということになる。
 私も、やっぱり被搾取労働者の血が流れているらしく、今朝は甘い砂糖が載ったシナモンロールを食べてしまった。

 昨日の「町山智浩の今のアメリカを見るテレビ in association with CNN」は先週に引き続き、南部の黒人奴隷問題だったが、今の米国における刑務所の黒人収容者は白人の5倍だという。黒人奴隷の管理官が米国の警察の始まりだから、未だに警察は黒人の扱いには無意識のうちに差別感が備えられていると云っても良いだろうという。