「健康寿命」は、介護などを受けずに健康的に社会生活が送れる期間で、厚生労働省が、3年ごとに全国のおよそ20万世帯を抽出して調査し、推計値を公表しています。
それによりますと、健康寿命は、おととしの時点で、女性が75.38歳、男性が72.68歳で、前回3年前に比べて、女性が0.59歳、男性が0.54歳延びました。(NHK 2021年12月29日 7時07分)
というわけで、とうの昔に、私は健康寿命の平均を超えておるわけだから、膝が痛いだの、時として鬱になるだの、腰が痛いだの、身長が縮んだの、そんなことは当然なわけだということだ。
こっから先は、持病を抱え、あぁだこうだと困難がイヒヒと笑いながら待ち構えているわけだ。
そこを突っ切っていくのはなかなか面倒くさいものもあるが、周りにとっては厄介者になっていくわけだろう。
古本屋にとっておいて貰った三冊を取りにいこうと、バス停にやってくると、同年齢くらいのお婆さんが、バスを待っているか、はたまたタクシーを待っているのか、バス停に止まって立っているわけではなくて、あっちへフラフラ、こっちへフラフラしている。これははなはだ困るのだ。こっちが先なのか、あっちが先なのか。結局このお婆さんは私の後からバスに乗ってきた。このお婆さんの心境は何だろうか。黙って立っている「バスを待つ客」を演じたくないんだろうか。私なんぞ、真摯に、いや愚鈍にも立ち尽くして待つ爺さんをやるのが好きなんだけれどなぁ。そうすればあとから来た人も安心して後ろに並ぶだろうに。