ほぼ足りてまだ欲 その先

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あっという間の30年

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1-3月の中国の造船完成量は917万トン(多分載貨重量トン?)、新規受注量は前年同期比53%増の1518万トンに達しました。3月末時点の受注残は前年同期比15.6%増の1万1452トンでした。1-3月の中国の造船業が世界市場に占めるシェアは、造船完成量が43.5%、新規受注が62.9%、受注残が50.8%で、いずれも世界首位です。

50年前、日本の造船業は世界に冠たる超先進業界だった。
最初のつまづきはもちろんEnergy Crisisつまり石油ショックだっただろう。
それでも日本政府は毎年東南アジア各国から10人ほどの造船業界のエリートと思われる人たちを日本に招き、造船所の現場で半年間研修を受け入れるという、今から考えてみると、太っ腹なマスターだった。
30年ほど前に上海の造船所をいくつか見て回った頃はそろそろ韓国の三大造船企業に追い込まれつつあったが、まだまだ中国の造船所はとても太刀打ちできるような状態ではなかった。しかし、とにかく人海戦術に訴えたら驚くほどの積み重ねを見せるわけだから潜在能力はあるとは思っていたけれど、如何せん資材も経験も能力もとても世界に太刀打ちできるような状態ではないどころか、話にならなかったのにねぇ。
あっという間の30年だった。

 この間、我が国経済は有頂天になって米国の傀儡政権でしかなかった自民党政権にすべてを委ねてしまっていた。はっきりいって、怠慢な政党と経団連にすべてを託してしまっていた。
これから先もそうなりそうな塩梅を見ていると、どんどん衰退してアルゼンチンになるのはすぐそこだという気がする。
それでも半分以上の国民がそれを選択しているんだからそれも致し方ないというしかない。