ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

枯れた庭も面白い


 今日もそうだけれど、明日もこのあたりは暖かくて、天気が良いだろうという。温かいのは助かる。しかし、その後は、ドットまた寒くなるといっている。帯状疱疹のワクチンはそのへんで射とうかと思う。多分副作用が出て、一日布団から立ち上がれなくなるんだろうから。

 こんな冬枯れの時に向島の百花園に行ったって、見るべきものは多分梅だけだろうなと思いながらやってきたが、たしかにその通りで、楽しむべきは立ち枯れた様子を見る、ということにあるんだとわかった。街なかでは枯れたものやら、枯れ落ちたものは掃き捨てられてしまって何処かへ隠されてしまうけれど、ここではありのままに晒されている。石蕗の花は最後にはタンポポの綿毛のようになるなんて、知らなかった。

 すすきの穂だって、しわがれたような状況になっているけれど、いつまでもそのままに立ち尽くしている。自然はよくよく見ていると素晴らしい芸術作品を見せてくれる。どんどん目がそんなところに行くようになってしまった。

 帰り道に妙に派手な色の花が満艦飾になっている灌木があって、吸い寄せられるように行ってみると、どこかで見たような花なんだけれど、それがなんだったか思い出せない。うちに帰って調べてみたら、それがブーゲンビリアの仲間だということがわかって、あぁ、なるほどと思ったんだけれど、こんなにたわわに咲いているのは多分初めてみたような気がする。

 青木深の博士論文を改編したという2013年の本。膨大な資料を掘って、何人もの人にインタビューして、成し遂げた労作で、これは素晴らしいと手放しで何度でも褒めてしまう。
 巻末の索引に、「浮島丸」の名前を見つけ、なんでこの本に浮島丸が関係してくるのかと思ったら、あの船の乗組の中に、後にマギー司郎の師匠であったマギー信沢とともに米軍キャンプのショーに出ていた「ハリー・長谷川」が乗組員として乗っていたというのである。話は面白くて、やめられないのだ。

 そうそう、慶應義塾大の日吉校舎は戦中は日本軍に接収されていたけれど、戦後は今度は駐留軍によって接収され、各種職業教育に使用されていたんだそうだ。