ほぼ足りてまだ欲 その先

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日系二世兵

 前述(http://d.hatena.ne.jp/nsw2072/20050218)の「Japと呼ばれて」はかつて読みふけっていた日系米国人社会のアジア太平洋戦争を挟んだ状況を想い出させてくれた。それだけではなくて、またも火をつけてくれてしまった。文中にあるドロシー・マツオの著書「若者たちの戦場」を図書館から借り出してきた。そういえばと、棚の隅から「実録 山河燃ゆ」という島村喬の著作、”伊丹明”という帰米二世のドキュメンタリーを持ち出してきた。圧巻であるのは「Go For Broke Education Foundation」というサイトである。ここには「Japと呼ばれて」にも出てくる人たちを含めて、200名もの日系二世兵のインタビュー・ビデオを見ることができる。これだけのことを残しているその結束力にも頭が下がるが、こうして歴史の証人からきちんとその証言を残そうとする力には唖然として、圧倒させられる。私はアメリカという国が持つ、揺るぎないほどのいやらしさ、傲慢さ、不遜さというものが心の底から嫌いだけれども、こうした「あっぱれ!」と叫んでしまうような行動力にはほとほと頭が下がる。