ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

新宿

 久しぶりに行くにあたって、どこのビルなのかは聞いていたのだけれど、それを聞いた時に反射的に「あぁ、あのビルね、あそこの地下にそんなスペースがあったのかぁ」と思った程度だった。ところが新宿に着いてみると「あれ? 自分が思っていたビルじゃないや。このビルってどこなんだろう」と見渡すと、ちゃんと案内板があった。すごいなぁ、言葉が通じるというのは本当に便利なもんだと思う。とことこと歩いていくと、例の動く歩道は柵の中にあって使えない。運動、運動と自分に言い聞かせながら歩く。通りの片隅におじさんが立って何かを持っている。「Big Issue」を売っている。そういえばここのところこの雑誌を売っている人に出会っていない。多分最後に買ったのは1ヶ月ほど前の銀座だっただろうか。「一冊下さい!」といって200円を出したら、そのおじさんが小さなプラスティック・ケースのふたを開けて「ひとつどうぞ」という。なんだろうかと思ったらそのおじさんが折ったとおぼしき折り紙である。なんと犬だった。ちょっと急ごうとイライラした雰囲気がいっぺんに吹き飛んだ。世の中、いいねぇ。
 副都心のNSビルで開かれた「オーストラリア留学フェア2007」を覗く。これから先は[札幌]5月28日(月)15:00〜19:30/ホテルオークラ札幌、[福岡]5月30日(水)14:30〜19:30/ソラリア西鉄ホテル、[名古屋]6月1日(金)15:00〜19:30/ヒルトン名古屋、[京都]6月2日(土)12:00〜17:00/国立京都国際会館アネックスホールで開かれる。確か昨年はなにかと重なって行かれなかった。各大学から来ている方は私がお伺いした二つの学校では担当者がそれぞれひとりで、そのサポート役の方がひとりかふたり、という感じ。大学が24校、TAFEを含め専門校が13校、進学準備編入過程が6校、小・中・高が12校、英語学校が17校が参加。日本ワーキングホリデー協会、保険会社、日本英語検定協会が机を出しているのはなんでなんだろうか。
 政府国際教育機構(Australian Education International=AEI)が机を出していて留学全般に関する相談を受けている。まず最初に私のような考え方を持っている人間にはどの様な手段が執れるのかとやはりAEIで相談しようと思ったけれど、相談を受けている担当者がひとりで既に列が7人ほどになっていて遅々として進まない。アシストをしていた日本人の女性と立ち話をはじめたら彼女がそれだったらこの大学で相談してみたらどうかというので、直ぐにそこに行く。すでに3人の人が座っていて延々と話が続いている。じっと立ったままで並んでみたが進まない。心の中で、あちらの方が立地的にも向いているのかも知れないと、そっちに行ってみる。二人の相談が終わるとすぐに順番が来たので、担当のアジア系の男性に話をすると、もちろん英語のポイントをきっちり要求されると思うけれど、このセクションにとりあえずE-mailをしてみたらどうだろうかといってくれる。気がつくと私の後ろに2人の人が並んでいる。
 もう一度最初の学校の机に行ってみるとやはり三人いた。そのうちの二人は女子大生とそのお母さんのようで(親子で来ている人はとても多い)、自分の日本の大学に在学したまま一年ほど留学したいのだが、という相談のようだ。単位の互換を考えるのだとしたら自分が在学している大学にその可能性を打診する方が先だろう。こうした一般的な相談をするのであれば、やはりAEIの相談がもっと効率的であればここのブースにqueが出来にくくなるだろう。次の女性はすでにIELTSのポイントも取っているようであり、担当者からapplication formをもらっている。ここまで来ていると話は早い。私が持っているテーマについてsuperevisorを紹介してくれそうな先生を二人教えてくれたので、その気になったらコンタクトしてみると良いとアドヴァイスをもらう。なんだか総合病院の診察のようだ。待ち時間のホンの1/10くらいの時間で終わる。
 その後行こうと思っていた神保町のシンポジウムにはとっくに間に合わない時間になってしまい、そっちは諦め、折角滅多に来ない新宿に来たのだからと大ガードの脇の戦後ずっとある横丁に入り込んだり、大ガードをこぐって東側に行って紀伊国屋に行く。ここまで来たのだからと昼飯を何にしようかと我慢していたので、やっぱり紀伊国屋の地下のうどんや「水山」に入る。この辺に通りかかると必ずここでうどんだ。今日は暑くててくてく歩いたので、「海老天ぶっかけ」にする。ここのうどんはちょっと太めの稲庭うどんという雰囲気でしこしこ、もちもちしていて好きなタイプである。今度は大きく書いてあった「蒸鶏と水菜のごまだれうどん」にしたいなぁ。思うような本に巡り会えず。
 うどんを食べながら、本を探しながら考えた。現地のリサーチの前にこちらの資料をじっくり徹底的に洗うことにしよう。そして現地の調べ物に時間をかけ、やっぱり日本語で書くことにしようと。どちらが経済的に許される範囲なのかを見積もってみても良いかも知れない。
 それにしても豪州が教育をExport Industriesのひとつとして認識しているのがよく分かる。外にうって出るという点では、日本は豪州にかなわないのかも知れない。