ほぼ足りてまだ欲 その先

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Elvis没後30年

 もう30年も経つんだそうで、テレビでも昔のライブの映像が流されていた。なんであんなに大騒ぎされる歌い手なんだろうと心の片隅では思いながらも、これだけたくさんのファンを掴んでいたんだからそういうもんなんだろうと思っていたくらいのもので、実は私にとってはそれほどの思い入れもない。私にとってとてつもなく思い入れがあるのは高校生のはじめにがつ〜んとやられてしまったビートルズだからだというところもある。私にとっては既に「売れている奴」だったElvisでは納得がいかなかったといって良いのかも知れない。Elvisの映画は何本もあってかなりの本数を見ているのだけれど、そのどれもがハリウッドで手軽に作られちゃったB級の映画でElvisのファンのねえちゃん達はこんな程度でも映画館に群がるだろうと儲けの上がりを考えている既存のエスタブリッシュメントを感じさせたということなのかもしれない。そうかといって私が5回観たThe Beatlesの最初の映画「A Hard Days Night」(邦題の「ビートルズがやってくる、ヤァヤァヤァ」はコマーシャルサイドがそれまでの旧態依然たる姿勢を引きずっているのを露呈している訳で、それがたまらなくいやだった)だって、そんなに優れているのかといえば、やっぱりファン層がきゃぁ、と集まることを前提に計算してはいないといえば嘘だろう。ただし、あの映画の中での歌の唄われ方は嫌いではない。そこいくとElvisの映画の中での歌の唄われ方くらい嘘くさいのは願い下げだった。♪Everybody gether round, listen to the bongo sound♪という歌の唄われ方なんてだっさいなぁ、と思った。なんだか日活映画の一場面みたいだと思ったのだ。
 ところが今日のテレビに映ったElvisの歌い方を見ていて思ったんだけれども、彼が唄う時のあの薄い唇のひしゃげ方(あれを意識しているんだろうか・・だとしたらいやなんだなぁ)なんか、その気になりそうな世代の女の子なんかは参るんだろうねぇ。今日はそれに気がついてちょっと(この流れの中では変かも知れないが)見直してしまったのだった。
 ジェット・ストリームもラジオ深夜便も今日はElvisだ。小坂一也のこともいってやってね。かつての土曜日のテレビドラマ(提供:三共製薬)「日真名氏とびだす」の前にそんな番組があって、小坂一也が「♪弟、ぼくを捨てていっちまった、いつでもこんでる・・」と唄っていた(この歌詞、どうも変だ・・)。
 私は久しぶりにグラディス・ナイト&ピップスを聴きたくなったのだけれど、Marantzの格安で買ったCDプレイヤーが全く媒体を認識しなくなってしまっている。あの類の音を作りたいなぁ。