何で今この番組で敢えてラングーンで撃ち殺されたジャーナリスト長井健司（50）の話なのかと思ったら、彼と一緒にいたというビルマ人の男性が今は日本に来ていて難民申請をしているという話だった。現地では秘密警察がごちゃまんと跋扈しているというのは国外にいても容易に想像がつくわけだけれども、やはり彼らも秘密警察に監視されていたらしいことが窺える。なおかつ驚くことには日本の国内にもビルマの軍政府に繋がった人間が平気でいると云うことだった。まぁ、日本はそうしたことには全くフリーな国だから、そのくらいの人間がいても不思議はない。しかし、彼の身の安全を確保するにはどの様な手段が執れるというのだろうか。金大中だって拉致されてしまうのだし、日本人が何人も何十人も拉致されてもどうにもならない国なのだから、彼の身の安全を確保するのも相当に難しいはずだ。
この番組で見ると長井の取材は凄い。地元の人間が「ここは危ない」といっているというのに「why? why? shooting?」と連呼したりする。そうでもしなくては実態を映像化するのは難しいだろう。しかし、現地の人間にしたら、「もう、早く納得して逃げろっての！」と思わせるか。やっぱり一筋縄ではないなぁ。
