ほぼ足りてまだ欲 その先

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48分間のすれ違い

 国家基本政策委員会合同審査会で開かれた鳩山由紀夫麻生太郎党首討論「政府インターネットテレビ」で全編を見ることが可能。
 こちら衆議院インターネット審議中継サイトでも見ることが可能。

 政治家たるもの高邁な思想に裏打ちされた信念というものがあるのかないのか、これは非常に重要なことだと思う。だから、鳩山が「友愛」を持ち出したときに、「抽象的ではなくて具現化策を提示するのが政治の仕事だ」と斬り返した麻生には残念ながら薄汚さは感じるけれど、「信念」という言葉からはほど遠い。この場は麻生太郎自身がいみじくも言ったように「討論の場であって答弁の場ではない」のだからこそ、こうした話を聴きたい。
 小泉もそうだったけれど、真摯な姿という形容からはほど遠い情けなさを伴った逃げの姿は醜い。追う者と追われる者の立場の違いというものはあるけれど、「今この場を逃れればよい」というニュアンスをどうしても麻生に感じてしまう。自民党にだってもっと素晴らしい政治家が育ってもおかしくないと思うのだけれど、河野太郎のようなフェアネスを感じさせるような政治家はそんなに育ちようがないのだろうか。
 それにしても、一時間にも満たない時間では実のある話にならない。一度、4時間くらいやってみたらどうだ。


(追記:090528:msn産経ニュースはこの討論を取り上げている中で随分と麻生太郎君に肩入れをした木村太郎的な取り上げ方をしていて、らしいと云えば「らしい」。麻生のぶら下がり会見は一字一句を再現掲載しているmsn産経ニュースらしくない。「党首討論詳報」と題した時事ニュースの記事は「詳報」というわけりには結構省略されていて、麻生太郎特有の逃げにまわるときのイヤミたっぷりな慇懃無礼ぶりが伝わらない。そこへいくと毎日新聞の「党首討論 詳報」はかなり忠実で、その1からその11まで完全詳報といえる。その1はこちら。そのうちこのリンクは切れてしまうだろう。)