ほぼ足りてまだ欲 その先

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裁判員裁判 人手

 今度のさいたま地裁での裁判員裁判はなんだかちゃっちゃと進んでいる感じだ。私はもちろん傍聴しているわけでもないし、新聞やらネットの記事に頼っているだけだけれど、前回の東京地裁でもそうだったのだけれど、法廷での陳述では検察、弁護双方の主張のグラフィック化、あるいはプレゼンテーション力というものに大きな差があるような気がする。
 昨日のさいたま地裁裁判の記事を見ても「傍聴した作家森達也さん(53)は「ショーアップした検察側よりも泥臭い弁護側の方が胸を打った」と話したが、大学生橋場祐輝さん(20)は「プレゼン力では圧倒的に勝っていた」と検察側に軍配を上げた(東京新聞2009年8月11日 朝刊)」というのを見て、あぁやっぱりかと疑問に思った。もちろん検察側はそのマテリアル作りにどんなスタッフがあったっているのかわからないけれど、相当な力をつぎ込む事は可能だろう。それに対して刑事を担当する弁護士、それもひょっとしたら国選かもしれない弁護士がそうしたマテリアル作りに文句ないほどのエネルギーと時間と能力を注ぐだけの余裕があるとはとても思えない。
 このポイントの差が、量刑を判断するための要因として影響してしまうのだとすると、裁判員の普遍性の選択の難しさと同じように問題だといわざるを得ない。ここは大いに議論、改良する必要があると思う。