ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

震洋

 NHK-hiで証言記録 兵士たちの戦争「“ベニヤボート”の特攻兵器 〜震洋特別攻撃隊〜」の再放送を見た。桜花とともに海軍が開発した特攻兵器で、わずか全長5mのベニア板でできたボートにトラック用の6気筒エンジンを載っけた兵器。現存しているのは豪州キャンベラのWar Memorialに一隻だけだそうだ。二度あそこに入っているけれど、見た記憶がない。それくらい小さい。乗ることになったのはもう乗るべき戦闘機のない予科練の若者たち。
 もちろん今から考えてみると貧弱な特攻兵器だから訓練中に様々な不備があってもそれは改良されないし、基本的に考えを変えることもない。なにしろあのゼロ戦の装甲をより敵銃弾に対して耐えられるようにして欲しいという要求が現場からあがっても、大和魂で乗り越えろといった源田実がそんなことを許すとも思えないし、そんな資機材もない。
 参謀本部が頭で考える作戦はもう現場では通用するような時期でも状況でもなかったというべきだろうけれど、斬り込み隊と同じような数を突っ込めば打開できるという戦国時代の兵法そのものなんだから、心から勇躍出撃していったまだ10代の兵士たちはいい面の皮だったんだなぁと痛ましい。
 人海戦術だ!と今でも職場でいってしまうように、敗戦があってもメンタリティーとしてはあんまり変わっていないんだなぁと画面に見入る。
 こうした兵器が考え出される時というのはもう戦争も末期に入っているわけだから桜花同様その輸送中、あるいは連合軍の攻撃で破壊され、思ったような戦果はあげられなかった。
 実名で顔まで出して証言するのは今になってからだからこそだろうと思うけれど、いかんせん年数がたちすぎていることは事実だ。