ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

格安衣料店

 いやまぁそんなNHKの様ないい方をしなくたって良いんだからいちゃうけれど、UNIQLOがガバガバ稼いでいる反対では、昔からの洋品店やデパートのような店が随分その影響を受けているらしいのは昔からのそういう店に入ってみれば明々白々。お客の数が本当に少ないもの。
 銀座の晴海通りに面している男性用洋品店に入ると、いつだって店員さんと一対一になっちゃって何を探しているのかつい引き出されてしまう。お客が何人もいればそれに紛れて様子を見ることができたのに、今やずっとくっついていられちゃうから落ち着かないっちゃありゃしない。靴下を並べているところにいったらその値段たるやかつてこの店で書いたことのないような値段が書いてあって、息を呑んだというくらい。ここも早晩なんかしらの変化が現れてもおかしくないかも知れないなぁという気を持たせる。
 デパートなんかに至っては男性フロアーを歩いているとあちこちから声を掛けられちゃうもんだから、気取って歩くようになっちまう。そんな歩き方なんてしたこたぁこれっぱかりもないのに。それでいてあぁ、これは良いなぁ、凄いなぁ、宝くじにでも当たったらこんなものが欲しいなぁと思うようなものがない。遭遇しない。
 必要に迫られて先日コートを買った時なんて、「じゃ、これ下さい」といったら、その洋品屋さんの店員の男性は「シャツとか、セーターなんてものはよろしいのですか?」とわざわざ聴くくらい。これまでにそんな声を掛けられたこともない。
 それは世の中の力が本当に疲弊しているということの証拠のような気がする。町に人が溢れていないというのは力を生まないし、ましてや希望が生まれない。希望がないところに人は育たないよなぁ。
 大きな企業を優遇しても何も良いことが起こらなかったし、そうした政策をずっととってきた自民党に策があるとはとても思えない。民主党の政策を見ていても今のところこれといってピンと来るようなものも見つからない。