ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

禁煙ライブハウス

 近頃はライブハウスでも禁煙が普通になってきて、かつてのような煙ムンムンというところに出入りする機会が随分少なくなってきた。尤もまだまだ例外なのかもしれないと思うのは、先日知り合いの方がそんなライブハウスで息がつまって30分で帰ってきたというお話だった。
 私の友人が多い時には月に4回も人前でパフォームしたい人たちを募って、ライブハウスで集まりを持っているのだけれど、彼は一年ほど前から毎回禁煙にした。
 先日行ったJAZZのお店も、昨日いった「シガー・バー」でのライブですらも禁煙になっていて、スモーカーは人里離れた場所か、外で立って井戸端会議さながらである。考えてみたら電車列車の中、観光バスの中だってかつては灰皿がついていて平気でモクモクとやっていた。シドニーの電車だってかつては車両のこっちから向こうは煙に霞んでいたという位のものである。もう時代がそうなんだからスモーカーも覚悟が必要だ。
 10年ほど前から「そのうち路地の暗闇から怪しい男が出てきて、“だんな!そこの旦那!たばこをすえるところ、ありますよ!ちょっとおたかいですけれどね、へっへっへ・・・”と客引きが出る時代が来るぞ」といっていたのだけれど、もう正にそんな具合になりそうだ。
 ところがスモーカーの中には、もうそろそろ降参だなぁと思いながら、強がりを云っている奴が必ず一人や二人、その灰皿端会議の中に入るもんだ。
 先日も見ていたら相当に酔っぱらったお爺さんが「俺たちはちゃんと税金納めているし、それより何より、これで喰っている奴がいるんだから!」と力説するのである。昔だったら「そうだ!そうだ!」という奴も出てきたかもしれないが、もうそんな話が通用する時代ではなくなった。構造のために人間がいるんじゃないんだ!という論調に必ず手痛く、しかも簡単にやられてしまうのである。覚悟するしかない。