豪州のQANTASといえば事故絶無で、「レイン・マン」という映画の中でもダスティン・ホフマンが演じるところの自閉症のお兄さんが「QANTAS以外の飛行機には乗らない」と固執して東から西まで車で移動することになる。豪州のナショナル・フラッグである。
対抗馬としてかつてはNZ航空の子会社でアンセットという航空会社があったけれど、だいぶ前に倒産した。あの会社の便は椅子もゆったりしていたし、サービスも良かったし、なんでダメになっちゃったんだろう。今はグループの格安航空、Jet Starがあるくらいだ。
確かに事故を起こしたことはないけれど、そのサービスは良い評判を聞かない。特に日本との間を飛んでいる航路は評判が悪い。なんでだろうと思ったら、キャビンサービスに乗ってくる従業員にとってはこの航路は比較的時間が長いので手当が良く、それでいて時差がないから身体にはそれほど辛くない。だから、ベテラン社員が乗務に就きたがるのだという。本当かどうかは知らないし、今やキャビン従業員は全世界的に若い人たちの職場ではなくなっているからそうなのかも知れない。
しかもアジア航路での一番多い乗客は当然アジア人であって、アングロサクソン系の従業員から見たら、かしずく相手であるはずもない。だから、余計にサービスがおざなりになるし、上から目線になる。多分これまでに10数回この会社の便に乗っていると思うが感心したことはただの一度もないと断言できる。その代わり、なんだ、こいつ、と思ったことは何回でもある。
そんな話をするつもりで始めたのではなかった。
2009/10年度（09年7月〜10年6月）（注：豪州の会計年度は7月-6月）決算を発表した。純益は前年度比4.2％減の１億1,200万豪ドルにとどまったものの、燃料・為替ヘッジや特別損益を除いた場合の税引き前利益は、前年度の1億豪ドルから3億7,700万豪ドルに改善。需要は回復傾向
というニュースが流れてきたという話なんである。
