ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

今週のお題「ついつい行きたくなる場所」

 これが「極楽です」と答えたら受けるのかも知れないけれど、そうは行かないんである。
 私の場合はこれが多分「銀座・京橋」ということになるんだろう。近頃は激減してしまったけれど、かつては一週間に一回は京橋から八重洲ブックセンター、昼飯屋、伊東屋教文館ビックカメラ松坂屋の地下、あの辺にいくつもある映画館、泰明小学校前の路地、泰明庵、とり銀、ジャズ・カントリー、TACT、ライオンといったところに出没していたのだけれど、段々、出掛けると金が出て行ってしまうということに気がついて(遅いってんだよなぁ)、めっきり減った。宝くじが当たったらまたぞろ行きたいと思っているんだけれど、近頃はたまに足を向ける度に前がなんだったか思い出せない新しいビルや店になっていて、どんどん自分の知らない世界になっていっちゃうのである。
 近頃やたら増えているブランド屋さんとか、宝石屋さんなんぞ入り口に両手に白い手袋をしたおに・おじさん(お兄さんともつかない、おじさんともつかない年齢の男)が立っていて、そう簡単に冷やかしの客なんぞ入れやしねぇぞと昔の「中の牛」みてぇな案配。とんとお呼びじゃないのである。
 中央通りを歩いて銀行に金をおろしに行こうとすると、歩道は中国語が氾濫していてまっすぐ歩くことも難しいくらいで、夜になって裏道を行くと、今やキャバクラの客引きのおねえさんやらお兄さんやらが出没するんである。
 そうそう、先日友達とよろよろしながらある行ったことのない店を探していたら、客引きのお兄さんが寄ってきてどこをお探しです、私がご案内しましょうなんていう。昔だったらこれは小さい3-4輪の花束を抱えたおばさんだった。私の友達の中にはあの千円の花束を毎回買わないと辿り着かない奴がいた。あいつの脳の中の地図はどうなっていたんだろう。