ほぼ足りてまだ欲 その先

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Gabrielle Giffords

 ちょっと油断してNFLのワイルド・カードにうつつを抜かしている間に入ってきたのはアリゾナ州のトゥースンのショッピング・パークにあるスーパーマーケット、SAFEWAYのすぐ前でキャンペーンを張っていた連邦下院議員、民主党のGabrielle Giffordsを含む何人もの人が22歳の白人の男に拳銃で撃たれ、少なくとも6人が死亡、下院議員も銃弾が頭部を貫通していて重体。頭部を銃弾が貫通していて即死じゃないことにもとてもびっくりしたし、直後の病院の医者の会見で楽観的な状況といえると云っていたことにもとても驚いた。しかし、今ではシリアスとされている。
 犯人は警察がなぜかなかなか公表しないのだけれど、Jared Loughnerという22歳の男だといわれていて、二人目の犯人の存在が語られている。CBSによるとこの男は会場にもうひとりの男と現れ、そのもう一人は50代の男性だったとしている。捜査側筋から流れてきている情報としては犯行に使われた拳銃は5週間前に同じくトゥースンの店で売られたもののようだ。
 この事件にはオマケがあって、オバマと大統領選を争った共和党の元副大統領候補だったサラ・ペイリンが自身のHPに掲載していた医療制度改正についての「ターゲット表」の中に他の民主党国会議員と同様にこのGabrielle Giffordsの名前が載っており、そこに書いてあるマークはまさにライフルの照準器に描かれている標準スケールそのもので、Gabrielle Giffordsもどんな神経をしているんだと抗議の声を挙げていたそうだ。ペイリンの田舎丸出しのちょっと外れたナショナリスト的スタンスが滑ってしまいそうな話ではあるという印象だ。この種の「困った人」という存在は日本の頑迷ナショナリストにも往々にして見ることができるという印象だ。
 ペイリンは慌ててそのリストを削除したようだけれど、もう既にあちこちにそのリストは出回っており、すでに全米三大ネットも使っている。デジタルの時代というのはそういうことが起きるのだ。
 それにしても米国はこうやって平気で拳銃を売って、人がその犠牲となって亡くなり、その原因はそんなに簡単に武器が入手できることに大きな要因があることが誰の眼にも明らかでありながら、彼等のいう「自分で自分を守る自由」なんてものを振り回している愚か者の集団なんである。だいたい、全米ライフル協会なんてものが武器メーカーの後ろ立ててあんなにでかい態度をいつまでも続けていることを許している米国市民の愚かさには呆れるばかりである。
 尤も、日本国市民も石原慎太郎のような、市民に毒入り魚介類を喰わせても自分は贅沢な生活を楽しむような知事をそのままにしているアホの集団ではある。