ほぼ足りてまだ欲 その先

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台風

 12号による犠牲者の数がとうとう百人を超えた。台風の被害でこれだけの犠牲者が出たのは近来まれに見る規模だといっても良い。なにしろ雨の降る量が話にならないほどの規模である。これまでの経験を遙かに上回る。しかし、ソースはテレビでしかないけれど、どうもこうした山津波のような大規模山崩れはこれが初めてではなさそうだ。親がいっていたのはこれかと思った、といっている人がいた。だとしたら、これまでさほど起こっていなかったことが不思議だったのだろうか。
 十津川村奈良県全体の面積の五分の一を占めるといっている。そりゃ広い。北方領土を除くと日本で最も広い村なんだそうだ。そこに人口は僅かに4千人。山の裾野に散らばって暮らしているということになるのだろうか。「1889年、大水害により168人が死亡、村落の大部分が壊滅状態になり、約2500人が北海道へ移住して新十津川村を開拓(2011年9月6日08時59分 読売新聞)」と書かれている。120年前のことである。
 私が驚いたのは、120年前にこの地から移住していった動きがあったということだ。災害から逃れて移住するという危機感が当時どの様に醸成されたのだろうかと興味深い。