友人のお母さんは今年91歳。近頃話を聞かなかったものだからどうしているの？と聞いてみると、いたって身体的にはお元気な様子だけれど、だんだんやっぱり認知症的言動が出てきているのだそうで、一人息子としての友人は悩んでいる気配。もうお父さんはとっくに他界されているから1対1で暮らしているものだから、どうしても客観的に状況を見ることができずにいると。
これをやっちゃいけないといっているのにやるし、見え透いた嘘をつくんだよというけれど、ただ一人の肉親に指摘されるのがいやだからどうにか隠そうとするんだろう。庭で転んで腕を骨折したときも、家で仕事をしている息子にいわずに隣のいつも優しい若奥さんにいいに行ったというのだ。多分息子に怒られると思うのだろう。だんだん子どもに返るというけれど、本当にそうなんだなぁ。
