ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

責任者は誰か

 原子力規制庁が次々に各地の原子力発電所構内の断層について、それが活断層かそうでないかの判定を進めている。東北電力東通原子力発電所構内では活断層だと全員が判定に同意したそうだ。
 にもかかわらず東北電力自身が原発許可申請時以来、活断層ではないとする証拠として持ち出しているのは”「膨潤作用」という説で、これは地層のずれが、乾いた粘土層が水を吸って膨らんで動いたとするものだ”とmsn産経ニュース(2012.12.20 22:24)が説明している。

 東北電は原発の長期停止に加え、東日本大震災津波による設備被害などで財務状況が悪化。過去最大となる2,319億円の最終赤字を計上した2011年度に続き、今年度の決算も大幅な赤字が避けられず、被災地を含めた値上げに踏み切る。値上げ幅は家庭、企業向けともに10%前後が想定されている。(Sankei Biz 2012.12.21 05:00)

 これで原発の再稼働を許可しないということになると、これだけ値上げになっちゃうけど、どんなことになっても知らないからね、と上から目線で主張する東北電力の姿勢が目に見える。

 東北電力は1996年に1号機の設置許可を申請した時、敷地内に活断層はないと報告。国の耐震設計審査指針の改定(2006年)に伴い、東北電が2008年に国に提出した耐震性再評価の中間報告でも「5km圏内の敷地近傍に活断層は存在しない」と反論した。(毎日新聞 2012年12月21日 東京朝刊)

 では、こういう状況になってしまったことの原因はどこにあるのか。活断層活断層ではない、問題ないと判定したのは一体誰なのか。それはどの様な説明を誰がして、誰がそれに合意したのか。そんなに昔の話じゃないんだからすぐにも明確にすることができるはずだ。今なぜそれをしないのか。