ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

イナメナス

 どうもネット上(といってもほとんど私のtwitterタイムライン上の話だけれど)ではイラクで人質になった人たちは自分で勝手に行った連中であって、彼らと日本のエネルギー開発に貢献する日揮の犠牲者とは一緒じゃないと語っている人がいる。
 何度も書くけれど、全く間違っているのは日揮イナメナスのガス田開発のガス生産施設の建設をBP Exploration(In Amenas)社とアルジェリア炭化水素公社ソナトラック社のジョイント・ヴェンチャーから日揮と米国エンジニアリング会社ケロッグブラウン&ルート(KBR)社のジョイントベンチャーとして2002年に受注したわけで、「日本のエネルギー政策を支える」事業に従事しているわけではないということだ。
 建設工事を受注してきたわけで、天然ガス生産をするのは日揮ではない。このプラントが完成したあとから日揮もこのガス田の経営に参画したというのだろうか。
 日揮が自社の営業行為の一環としてアルジェリアの建設工事を受注、施工してきたのであって、日本という国家の存続のために奮闘してきたのかといったら、それは違っている。それはもちろん日本の企業が海外で活動して利益を得てくるのはその企業が税を納める限りにおいて国家のために奮闘しているということはできる。
 私は彼らが残虐な殺され方をしたことについては非常に残念で痛恨な人生の終わり方であったと同情を禁じ得ない。しかし、今回の犠牲者のみが政府専用機で帰国し、外務大臣自らが空港に迎えに出るという扱いを受けることについてはどうしても納得がいかない。
 タイミング良くアベシンゾー自民公明連立政権に利用されてしまっているのではないかと思える。