ここのところ数年、あちこちへ旅行で出かけるときはその殆どをネットで処理してしまう。だから、JTBのような旅行代理店の店舗に入ったことがない。かつてはどんなことでもそうしたところに行って「東北で掛け流しの温泉探しているんだけれど、どこかない？」なんて相談したことがある。
古くは日本橋の高島屋の一階にあったJTBに行って新婚旅行の米国行きのパックを申し込んだなんて記憶もある。その時に1960年にオリンピックの開かれたSquaw Valleyにスキーに行きたいといったら、その時の担当者はその場所を探し出せなくて、とうとう、カリフォルニアとネヴァダの境にあるSouth Lake TahoeのHeavenly Valleyを探し出してきた。こっちの方がリゾートしては有名だったから結果としてはアンディ・ウィリアムスのディナー・ショーなんて格安で楽しめたわけで、結果オーライだった。それにしてもあんなホリデー・シーズンに良くあんなリゾートの宿が確保できたものだと今から考えると感心する。
しかし、今やまったくそんな旅行代理店に行くことなく無事に旅を探し出し、フライトを押さえ、鉄道の切符を取り、宿を押さえ、つなぎを探し出し、帰ってくる。こうして考えると、本当に世の中は驚くほどに変化している。良くこんな世の中に追従して暮らしてきているなぁと思うと、皆さんのその対応能力の高さに驚いてしまう。
例えば今テレビを買って家に持ち込んできたら、やれBSだとかCSだとか、ナンタラカードがないと見られないんだとか、録画機とテレビとの配線はなんとかという線でないとダメだとか、アンテナがどれじゃないとダメだとか訳がわからない。昔は単純な線を差し込んでフィーダー線でアンテナに繋がっているだけで、至極単純だった。それがこんな面倒くさいことになって、それがそれぞれの家にちゃんと装備されているってんだから驚きである。もう、そんなことに追いついていないうちがたくさんでてきていてもおかしくないだろう。その分、それを語る詐欺師があちこちにでてきてもおかしくないし、逆にそういうところを助けてくれるNPOがでてきても良いかもしれない。
もうNHKの傲慢さに我慢がならんから、自動引き落としができないような契約内容に改めようと思ったら、テレビのつなぎ方の契約を考え直さなくてはならないことに気がついて、非常に億劫だ。それでも奴らの吠え面を掻くところを見てみたい。
あれ？話がこっちに来ちゃった。
